育児本「男の子の育て方」を読んでみた

投稿者: | 2018年5月23日

私は2児の父です。

上が男の子、下が女の子と、異性を育てています。

よく言われることですが、性別が違うと育児の方法が少し異なります。

特に異性を育てている場合、子供の行動が理解できない場合も多いのではないでしょうか。

今回は男の子の育て方に関して特化した育児書を紹介したいと思います。

私は男ですので、なるほどと頷きながら読みました。

ママにもぜひおすすめしたい育児本です。

著者情報

タイトル:男の子の育て方

著者:諸富 祥彦

明治大学文学部教授。臨床心理士、上級教育カウンセラー、学会認定カウンセラー。番組出演等もある。

書籍の内容紹介

章題

第1章 男の子の「しつけ」の基本―「自信」と「ふんばる力」が男の子の一生の宝

第2章 「お手伝い」で「フットワーク力」を育てよう

第3章 「打たれ弱さ」を克服する「勉強法」と「習い事」

第4章 「コミュニケーション力」を磨いて「デキる男」に育てよう

第5章 「遊び」が人生のすべてを教えてくれる

第6章 「結婚できる男」を育てる「あぶない思春期」の乗り越え方

内容の簡単な説明

幼児期から思春期に至るまでの様々なステージごとにアドバイスをしてくれています。

この育児本は男の子に特化しています。

私も父親ですので、この本に書かれている内容にうなずく点は多かったです。

例えば「男はプライドがあるので、兄弟と比べない」とか、競争が好きなど、

女の子の育児とは異なった点に注意する必要があることを気づかせてくれます。

一方で自己肯定感を育てるなど、女の子の育児と共通する部分も多いと感じました。

この辺は著者が心理学のプロですので、人間の心理に基づいて書いているのかもしれません。

この著者は「女の子の育て方」という育児本も出版しているのですが、

共通する項目もあり、男の子、女の子と斜に構えず、子供を一人の人間として育てることが重要と気づかせてくれます。

内容を大まかに把握しよう 心に残ったフレーズ集

心に残ったフレーズを紹介します。

これを読むことで、だいたいの内容が把握できると思います。ご興味があれば一読してみて下さい。

なおあくまで私的にフレーズを集めました。

中には意訳してフレーズ化しているものもありますので原文通りではありません。

・大きな仕事をする人の子供の頃は、ちょっと変わった子供、問題児、一人ぼっちであったことが多い

・ガミガミが隠れた才能の芽を摘む

・動じず、安定した穏やかな気持ちで愛を伝えること

・小学校に入るまではしつけは二の次でよい

・最も重要なのは6歳までに愛されているのだと実感させること

・6歳までに母親から惜しみない愛情が大事。いざとなれば母がいるという安心感がチャレンジには重要だし、自己肯定感をもつことができる

・自己肯定感こそ心の基盤となる。ふんばりが効くようになる

・愛は言葉にして伝えないとダメ。抱っこやタッチングを惜しまない。愛を感じるので自己肯定感が得られる

・ふれあいから問題行動が減ってくる。子供から触りながら甘えてくるのは良い子育ての証拠

・しつけは関係を壊さない範囲でよい。責任感からストレスをぶつけない

・母は自分の時間を確保すること。ストレスをリセットする時間が子供にイライラをぶつける可能性を減少させる

・思春期以降問題を起こすのは長男が多い

・心が安定した母でいることが重要

・小学校に上がったらしつけモードに入る。特に低学年が重要

・親が何でも肩代わりしない。子供に失敗の責任を取らせる。解決方法を考えさせる

・解決方法にいいアイデアが出なかったら知恵を貸すのも良い

・子育てで大切なのは根気。失敗を0にすることではなく、失敗したらどうすればいいか感がさせるトレーニングを積むこと

・ガミガミ言いながら助けると子供は一人前にならない

・思春期ほど母は家にいるべき

・思春期は子供の秘密を大切にしながら、あくまでも見守るスタンス

・親の否定的な口癖が勇気を阻害する

・男は言うことを聞かないのが当たり前

・余計なことにしか見えないことこそ、成長の芽がある

・行動を否定されると、無気力になる。やりがたる行動に根気よく付き合ってあげる

・うちの子は変わっていると思ったら天才かもと喜ぶくらいで良い

・子供に注意するときは、子供に対して言うのではなく、それをされると私が悲しいと言うと子供は否定された気持ちにならない

・子供の行動をお願い口調で励ます

・お願いするときは、一歩下がって、ポジティブに、具体的に

・肯定的な呪文をかけ続けると、子供の心に自己肯定感が生まれて、自分はやればできると思うようになる

・言葉が行動をつくる

・ほめて育てるのではなく、ともに喜んで育てることが大切

・子供ががんばったら、私は嬉しいというメッセージを伝えれば自発的になる

・他の子供や兄弟と比べない

・ほめる時は、その場で、目を見て、頭をなでながら

・子供の具体的な行動を観察すれば、その子なりに頑張っていることは沢山ある

・親にとって当たり前のことも、子供にとっては難題。褒めるハードルは下げて、小さな頑張りを見つけてみる

・ほめて育てても自信過剰になるわけではない。放っておいてもいずれ現実に直面するからだ。親がわざわざ子供をがっかりさせる必要はない

・子供の時にうんと褒めて自信をつけてあげた男の子ほど、かえって疎まれるような自身はしなくなるもの

・命の危険があることに関しては強い態度でしかるべき

・たとえ叱りつけて言うことを聞かせたとしても、叱られるからするという他律的な行動が身についてしまう

・本当に危険なことをしたときは、なぜぶつのかを説明したうえで軽く平手打ちする

・暴力を繰り返すと親に対する憎しみが生まれる

・男にとってきついのが、兄や弟と比べられてマイナスの評価をされること

・兄弟と比較してかなわないという思いを抱いて投げやりになったり非行に走ったりする

・喧嘩でいつも負けるほうは大きなトラウマになる。

・どちらの言い分も丁寧に聞いて、解決方法を考える。子供たちに真剣に聞いてくれたことを認識される。負けた方をフォローする

・男の子は母と二人になる時間を求めている。兄弟一緒ではだめ

・家事のお手伝いは成長に重要

・家事手伝いは習慣性が強い。4~5歳までに習慣を身に着けさせる

・手伝いに褒美を上げても良い。望ましい行動を取ったらお金ではなく、シールなどで報酬を与える

・何をお手伝いするかは、可能な限り子供に選ばせる。自分で決めたことを自分で達成する訓練になる

・お手伝いしてくれたら感謝する。これが一番重要。子供はご褒美よりもお母さんの喜ぶ顔を見たい

・男の子は仲間のために働くとき、脳が活性化する。仲間のために働くことが好き

・父親が率先して家事に関わること

・小学3~6年は父親を通じて社会性を学んでいく時期

・成績がいい子は、自分は頭がいいという自己イメージを持っている

・あなたはできる、というポジティブな呪文は肯定的な自己イメージの形成に役立つ

・勉強は勉強部屋ではなくリビングでさせるほうが、集中力がアップする

・リビングで勉強する習慣をつけるうえで大切なことは親も一緒に勉強すること

・親が子供の前で読書する習慣があると子供の成績が上がりやすい

・勉強は当たり前という雰囲気を家庭内につくる

・ギブアップしたら無理に頑張らせるとトラウマになる

・男の子はプライドが高い上に、傷つきやすい

・小さいうちから小さな挫折を少しずつ体験していくほうがベター

・無理なく励まして続けさせるとよい

・勉強を続けていくと力が伸びなかったり、飽きてつまらなくなったりする。こんなときにどうやって粘ったり乗り越えたりするかを学ぶことに勉強や、習い事の意味がある

・スポーツができるかどうかは自信を育むうえで重要

・多様な仕事をしている人を招いて、子供と触れ合う機会を増やす

・自分の人生でしたいことを見つけることが出来たら全力で応援する

・コミュニケーション能力は子供の頃からの積み重ね

・話をしっかり聞いてくれる親が会話能力を伸ばす

・男の子の話は分かりにくい

・質問攻め、先に結論を言う、追い詰めるのはダメ

・子供を追い詰める言葉が口癖になっていないか?

・親がきちんと話を聞けば、子供は聞き上手になる。話を聞いてもらえることが嬉しいことだと認識するため

・会話の主体は子供なので、教えたい気持ちはわきに置いておこう

・子供が話しかけてきたらその場ですぐ聴く

・子供の言葉を丁寧に伝え返すリフレクションは信頼感を醸成するのに有効

・うなずきは会話を聞いている証拠なので重要。相槌も同じ

・クラスで一番人気がある子供は面白い子

・TVで行われている「いじり」を現実にやらせない

・思う存分遊ぶ力は、思う存分仕事をする力になる

・ばかばかしい遊びは発想力を育む。

・十分に遊ばなかった子供は発想力のない社員になる

・面白いことを禁じられた子供は無気力になる

・好奇心は勉強や仕事をする上でのガソリンのようなもの

・戦いごっこは自己有能感や主人公感を育む

・戦いごっこを禁じることで失われるものは多い

・最も有能な人の多くは両性的な人。ナヨナヨを決してダメな部分として否定しないこと

・男はこうでなければ、という固定的なイメージで良いところを潰してはいけない

・決めつけは可能性を縮める

・内気、繊細、引っ込み思案は決して悪くない。内面では豊かに育っている。クリエイティブな仕事をしている人には子供のころに内気だった人が少なくない

・プレッシャーをかけすぎないこと。子供は自分が弱いこと、友達が少ないことを十分に分かっている

・できるだけ集団で遊ばせる場を作ってあげる。競争が大好きな男の友達関係は実社会の縮図

・ゲームは禁止するより、子供と相談してルールを決めて守らせる

・ゲームにのめりこみすぎる場合は、一時的に1週間ほど取り上げるのも効果的

・ゲームより面白いことがあると気付かせるため、友達と遊ばせたり、キャンプしたりさまざまな経験をさせる機会をつくる

・いつもと少し違うと感じたら、さりげなく気に掛けるとイジメでつらい気持ちを打ち明けてくれる

・虐められている子は心が傷つき、すっかり自信を失っている

・虐められていることを息子が話したときは、よほど勇気を振り絞って教えてくれている

・虐められた場合、学校には今後の対応について、相談し、お願いするのがうまくいく

・親としてすべきことは全部する、先生にも力を貸していただきたい旨の姿を強く打ち出す

・親が何も言わないと先生もノーマークになる

・下品な言葉を言う場合、親の反応が面白いから。これは情緒的なつながりが順調に育っている証拠

・4~5歳ごろは性的関心が強まる時期。自分は男だという性的アイデンティティはこのころ形成される

・自分が男であることをポジティブに受け止められるように接していく

・男子校は勧めない。多感な時期に、異性と触れ合う機会がないのは大きなハンデ

・両親のラブラブを見て育った子供は安心感を抱く。恋愛に関して肯定的になる

・思春期は親から離れていく時期

・思春期の子供は理解できなくて当たり前。

・思春期に口数が少なくなるのは成長における一過性現象

・思春期では自分でも自分のことが判らなくなる。何を思って、何に悩んで、何にイラついているのかわからない

・思春期では一歩引いたところから見守ること。しつけ中心モードから見守り中心モードにギアチェンジする

・折に触れて、あなたの事を気にかけていますというサインを送り続けること

・話せばわかるという風にしつこく話しかけない。大人の押しつけに思春期の子供は猛反発しやすい

・無関心すぎるのもダメ。親の存在を疎ましく思いながらも、どこかで強く親を求めている

・暴言やわがままは聞き流す。思春期の子供はイライラしているのが普通

・携帯や鞄、机の中を勝手に見ない。秘密を持つことは思春期の子供の重要な成長のあかし

・子供の態度に困惑して、おろおろした態度をしない。余計にイライラする

・思春期には奇妙なものに興味を持ち始めるが一過性の現象。あまりに心配が続くならカウンセラーに相談する

・コミュニケーションがうまくできなくなった場所ではコミュニケーションの改善は無理。気持ちを切り替えるために別の場所で取る

・中一まで個室を与えない

・子供の困った行動を通して、親も成長する

読後感想

各ステージで育児の注意点が違います。

私はまだ幼児期の男の子を育てているため、受験期などを想像することができませんでした。

この点で流し読みした箇所もあります。

逆に言えば、育児全期間を通して、この本を横に置いて、定期的に読み直すことで新しい発見が得られるとも言えます。

長く使える本であることは間違いないと思います。

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