この間、トイザらスに行ってきたのですが、最寄りのトイザらスは店舗が大きいため、非常に多くのベビーカーを扱っていました。
この中から自分のライフスタイルに最適なベビーカーを選べと言っても、無理だろうなぁと思いながら最新のベビーカーを眺めていました。
ベビーカーはライフスタイルに合ったものを選択することが最も賢い購入方法だと思います。
ですが店舗でいくら比べても自分たちに合ったベビーカーを選択することは不可能なのではないかと思いました。
そこで本稿でベビーカーを購入する際に注意するべきポイント、お勧めのベビーカーに関して解説していきたいと思います。
購入に悩んでいるパパとママのアドバイスになればと思います。
ベビーカーの分類と特長
ベビーカーは特徴によっていくつかに分類することができます。
分類としてはA型、B型、バギー型、があります。
それぞれの特徴に関して解説していきます。
A型ベビーカーの特徴
一般財団法人製品安全協会が定めたベビーカーの安全性を規格化したSG基準によれば、
A型は新生児期を過ぎて(1か月)から、または首がすわった乳児期(4か月)から使用でき、最長で48か月までの間で使用期間を定めたベビーカーです。
要するに生まれて直ぐに利用できるベビーカーがA型ベビーカーという解釈で良いと思います。
まだ首が座っていない時期でもリクライニング機能でベッドのようにすることができます。
価格は高いものが多いです。その分、赤ちゃんに配慮した設計も多いようです。
リクライニング機能、地面から高い位置に座席があるハイチェアー機能、ベビーカー下部に収納スペースがあるなど、育児に細かい配慮が見られます。
B型ベビーカーの特徴
B型はおすわりができる時期(7か月)から使用でき、最長で48か月までの間で使用期間を定めたベビーカーです。
首が座っていることが前提ですので、セカンドカーとして購入される方もいるようです。
価格はA型と比べて安価なものが多いです。A型と異なる点では、リクライニングがあまり寝かせられないなど、機能が限定されていることが多いです。
一方でA型と比べて本体重量が軽いというメリットがあります。7か月を過ぎれば、お出かけする機会がグッと増えます。
車や電車で移動する機会も増える時期ですので、機能よりも移動性を考えて軽いB型ベビーカーに乗り換えるという方法もありですね。
バギーの特徴
SG基準によればバギーという明確なカテゴリーはありません。
一般的にB型ベビーカーの中で、価格は最安値、軽さは最軽量を志向したベビーカーをさす場合が多いです。
種類によっては縦60cm程度まで折りたたむことができます。里帰りで飛行機や電車を乗り継ぐ方は重宝できると思います。
ただし徹底的に軽さやコンパクト性を追求していますので、頑丈さに欠け、赤ちゃんへの振動も多くなります。
ベビーカーの種類を詳しく解説
ベビーカーの重さは重要な要素です。
一般的に赤ちゃんの乗り心地が良いということは、安定性が高いということで、重量が重くなるという欠点もあります。
一方で軽いということはその分、頑丈さに欠ける欠点もあり、経年劣化でキシむ場合もあります。
電車で移動する機会が多い方、車での運搬を多用するライフスタイルの場合は軽量タイプを考慮するとよいでしょう。
一方で赤ちゃんへの振動を抑えたい、悪路でもスイスイ移動したいという場合は重量の重いタイプ、特に3輪ベビーカーを選ぶのも一案です。
A型ベビーカーの種類
A型ベビーカーは以下の種類があります。
両対面タイプ
赤ちゃんと顔を合わせながらベビーカーを押す対面式、赤ちゃんが前を向きながらベビーカーを押す背面式、
この両方に変更することができるベビーカーを両対面タイプと呼んでいます。
まず新米パパママはこのタイプを考慮するのではないでしょうか。
一般的には多機能で価格が高いという特徴を持ちます。私が購入したタイプはこれでした。
赤ちゃんの乗り心地を最優先にしたい、お互いの顔が見える対面式を購入したいという方は両対面タイプを考慮すべきです。
3輪車タイプ
小回り段差などでの押しやすさを最優先したい場合は、3輪車タイプを選択したいです。
とにかく機動性に優れたベビーカーです。安定性を重視しますので頑丈ですが、
本体重量はとにかく重いです。価格も高い場合が多いようです。
コンパクトタイプ
とにかくコンパクトなベビーカーがいい方は、畳むことで半分の大きさになるようなコンパクトタイプもあります。
電車での移動が多い場合、持ち運びに便利でしょう。
B型ベビーカーの種類
B型ベビーカーの場合、
A型からコンパクトタイプに乗りかえたい
セカンドカーとして2台目を購入したい。
旅行や実家用に簡易なものがほしい。
以上をお考えの方はB型ベビーカーを購入する場合が多いようです。
ベビーカー選びのポイント
ベビーカーを選ぶ際に気にしたいポイントを解説します。購入時の参考にして下さい。
赤ちゃんに安心の機能が付いているか
「ハイシート」「赤ちゃんへの振動を抑える」「通気性がよい構造」「押しながら赤ちゃんの様子が見える」など、
赤ちゃんのからだに配慮した機能を備えたベビーカーを選びましょう。
ハイシート構造は地面から遠ざける構造や清潔さを保つ素材で、ホコリや排ガスなどの有害物質から赤ちゃんを守ったり、
熱い路面から高くすることで、夏場の過酷な気温から守る効果もあります。
ベビーカーの振動防止の構造がある場合、赤ちゃんがうけるデコボコ道での振動を軽減することができます。
通気性も重要な要素です。赤ちゃんはとにかく汗をかきやすいため、熱がこもりやすいシートクッションや座席部分の通気性は気にするべきです。
通気性が高い場合、赤ちゃんは快適にねんねしてくれるでしょう。
ベビーカーの重さ
機能面以上に重要なのはベビーカーの重量です。
ここで選び方を失敗してしまうと、ベビーカーが活躍する約2年半(子供が2人の場合、5年間!)にわたって不満を抱えることになります。
ベビーカー選びはライフスタイルをよく考えるべきです。
あなたは良く車で運搬しますか?
近所で使用しますか?
電車で移動しますか?
帰省で飛行機や電車を乗り継ぎますか?
赤ちゃんが生まれた後のライフスタイルを想像してみて下さい。
運搬することが多いと思う場合は、軽いタイプを選ぶべきでしょう。
ただし軽いタイプは頑丈さに欠けるため、ゆがんで軋みを生じたりする場合もあります。
一方で近所使いや、運搬時の重さが気にならない場合は安定性を重視すべきです。
ただし安定性の高いベビーカーはたいていの場合、重いことが多いです。
お勧めの売れ筋ベビーカーの紹介
少し辛口のレビューになりますが、どのベビーカーを選んでも、不満は出ると断言しておきます。
帯に短しタスキに流しというように、軽さを取れば操作性に劣り、操作性を重視すれば重く成らざるを得ないのです。
ですから購入を検討する際には、ご自分たちのライフスタイルを徹底的に考えて購入するようにしてください。
長く使用するベビーカーですからデザインよりもライフスタイルに合ったものも選択することが正解です。
ホワイトレーベル スゴカル 4キャス compact エッグショック HH
軽さが変わると、世界は変わる。というメーカーのコンセプトのように、
軽さ、コンパクト性にこだわった高機能型のベビーカーです。
カテゴリーとしては高機能、A型ベビーカー、対面・背面対応という高機能モデルとなります。
座面に持ち手が付いているため、階段の上り下りで安定感があります。
普通のベビーカーの場合、ハンドルを持つため、腕をあげないと持ち運びができませんでした。
赤ちゃんが座る座面に持ち手があれば、手を下ろしながらベビーカーの運搬ができます。よく考えられた設計ですね。
オート4キャスという設計もありがたいです。
オート4キャスとは対面・背面のハンドル切替に連動して、進行方向に対し、前輪のキャスター(軸部)が自由に動きます。
たいていのベビーカーは、赤ちゃんと対面した向きにすると、進行方向のタイヤは固定されているため、背面時と比べて操作がしにくくなります。
一方でこのベビーカーは進行方向のタイヤが回転するという、従来にない設計になっているため、対面式でも押しやすいという機能を備えています。
本体重量に関しては、B型ベビーカーと比べると重いです。ですが、高機能モデルを並べて比較すると、他社と同程度の重量でしょうか。
製品名にもなっている「スゴク軽い」という程ではありません。
機能が充実しているため、軽さは犠牲になります。バランスの取れた重量になっているのではないでしょうか。
ワンハンドターン革命。片手でカンタン操作!フルリクライニングバギー「F2plus」
このベビーカーのコンセプトは、「片手」です。
片手で押せる、曲がれる、運べる。だから片手がフリーに。
F2plus は1か月から使用できるA型になります。しかし重量が3.9kgとB型並みのかなり軽量なモデルとなります。
ワンハンドグリップという、人間工学を参考に片手で自然な握りを実現できるようにハンドルを設計しています。
片手に徹底的にこだわったベビーカーですね。
フレームも片手で操作できるように徹底的にこだわっています。
ハンドルが前輪までダイレクトに力が伝わるフレーム構造なので、片手の小さな力でも押すことができます。
片手でパッと開いて、パッと折りたたむ。座面のフレームをにぎり、脇に抱えて片手で持ち運べるため、階段でも簡単に楽に持ち運べます。
このモデルの面白いところは、2台つなげて走行できるジョイントパーツがオプションとして購入可能な点です。
双子やきょうだいで使用したい場合に、2台を連結することができます。
お子様が2人いる場合、片手で操作してもよいし、2台を繋げて載せてもいいですね。
2人の子供がいることを徹底的に追及した結果、このような片手で操作を追求したコンセプトが生まれたのでしょう。よく考えていますね。
赤ちゃんのストレスを徹底的に軽減「オプティアプレミアム」
コンセプトは「360℃ストレスから守られた構造」です。
オプティア プレミアムは成長によって体を支えるサポートが変化するシート構造を採用することで、
成長する赤ちゃんのステージにあった最適な座り心地を実現しています。
生後1か月ごろではシートを倒して使用しますので、グラグラの頭をしっかりサポートし、
お腹を圧迫しないフルリクライニングと足下を守るフットガードで生後1カ月からの赤ちゃんの姿勢を守ります。
このため平らな姿勢でお腹を圧迫せず、楽に呼吸ができます。
生後7か月ごろになると、手足の動きが活発になる時期のため、
パッドで座面に傾きをつけ、前すべりを防止できるようなシート構造になります。
生後1歳半ごろになるとお座りがきちんとできてくる頃です。
レッグレストや側部サポートで体を支えることで姿勢を安定させます。
路面からの振動を、キャスターに搭載されたサスペンションと座面下のサスペンションの2段階で軽減することで、
赤ちゃんへの振動を極力分散させることができます。
至れり尽くせりの機能ですが、実はかなり重いです。本体重量が7kgもあります。
一方で重量が重い分、頑丈だったり走行が安定したりしますので、赤ちゃんにとって乗り心地は最高だと思います。
階段を上ることが多いようなライフスタイルの場合は向きませんが、乗り心地を重視したい場合はこの重量がメリットになると思います。
ラクーナエアー
軽量オート4輪ベビーカーです。
対面でもスイスイ押しやすいオート4輪ベビーカーで4.6kgと軽量かつ高機能を売りとしたベビーカーです。
赤ちゃんを守る 「ゆれぐらガード」でデコボコ道での振動を軽減、さらに“ダブルタイヤ”で押しやすく、スムーズに走行できます。
赤ちゃんがうけるデコボコ道での振動を溶接されたフレームと車輪に備わったサスペンションが軽減し、全身をやさしく守ります。
成長に合わせて自然な姿勢を保つ「メディカル成長マモール」という姿勢保護パッドが3歳まで使用できます。
オート4輪機能を持っていますので、背面でも対面でも進行方向に対して常に後輪はロックされ、
前輪はフリーに動くことが出るため、対面時も小回りがきいて、押しやすく快適です。
おそらくオート4輪機能のある高機能のベビーカーでは最軽量ではないでしょうか。
高機能なのに軽いというバランスの良いベビーカーです。一方で軽いということは走行安定性が悪いということにもつながります。
生後1カ月から使える3輪ベビーカー「スムーヴ プレミアム」
生後1カ月から使える3輪ベビーカーです。
タイヤの直径が22cmと一般的なベビーカーの14cmよりも大きいです。
またタイヤが伸縮性のあるゴムタイヤですので路面からの振動も吸収して、小回りも効きます。
3輪ベビーカーの特徴は、なんといっても小回りが効いて操作しやすい点です。
一方で本体の重量は重くなります。スムーブプレミアムの場合、本体重量が9kgもあります。通常のベビーカーの2倍もあるのです。
走行性を重視した分、携帯性を犠牲にしたのが3輪ベビーカーの特徴でしょう。
ライフスタイルで電車を多用する場合は注意が必要ですが、悪路に強いので赤ちゃんの快適性は3輪ベビーカーに勝るものはないでしょう。
サッとたためる驚きコンパクト!ナノスマート プラス
生後1カ月から使えるA型の背面ベビーカーです。
写真を見るとわかるのですが、徹底的なまでに携帯性にこだわったコンセプトのベビーカーです。
おでかけ時の持ち運びに便利なさらに収納バッグ付きなので、収納すればベビーカーを持っていることすら気付かれないほどコンパクトになります。
折りたたむと高さが1/2のサイズになります。一方で重さは5.6kgと意外と重いという特徴があります。
コンパクトだけど、走行安定性は確保したいというメーカーのコンセプトなのかもしれませんね。
各商品の比較表
これまでに紹介していないベビーカーも含めてベビーカーの一覧表を作成しました。
機能をすべてリストアップすることはできませんので、興味がある場合は検索してみて下さい。
A型ベビーカー一覧表
商品名 | スゴカル 4キャス compactエッグショック HH | F2plus AJ/AF | オプティア プレミアム | ラクーナエアー |
スムーヴ プレミアム | ナノスマート プラス |
メーカー | コンビ | コンビ | アップリカ | アップリカ | アップリカ | アップリカ |
タイプ | A型・両対面式 | A型・背面式 | A型・両対面式 | A型・両対面式 | A型・背面式 | A型・背面式 |
重量 | 4.9 Kg | 3.9 Kg | 7kg | 4.6kg | 9 Kg | 5.6kg |
タイヤ | 14cm | – | 15cm | 14cm | 22cm | 15cm |
大きさ | W487×D770~950 ×H870~1070mm |
W495×D715~795 ×H1040mm |
W525×D910~1013 ×H1025~1040(mm) |
W455×D845~985 ×H1000~1035(mm) |
W:55 ×D:88.5 × H:112(cm) |
W497×D817 ×H1100(mm) |
折りたたみサイズ | W487×D450~480 ×H860~1010mm |
W495×D350~385 ×H890mm |
W525×D585 ×H1027(mm) |
W455×D390 ×H990(mm) |
W:55 × D:43.5 × H:90(cm) |
W497×D300 ×H530(mm) |
座面の高さ | 55 cm | 53 cm | 54 cm | 53 cm | 58 cm | 54 cm |
対象年齢 | 1ヶ月 ~ 36ヶ月 | 1ヶ月 ~ 36ヶ月 | 1ヶ月 ~ 36ヶ月 | 1ヶ月 ~ 36ヶ月 | 1ヶ月 ~ 36ヶ月 | 1ヶ月 ~ 36ヶ月 |
リクライニング | 125°~170° | 120°~165° | 116°~150° | 124°~158° | 120°~170° | 112°~156° |
B型ベビーカー一覧表
商品名 | マジカルエアープラス | カルガルー RS | ビングル |
メーカー | アップリカ | リッチェル | ピジョン |
タイプ | B型・背面式 | B型・背面式 | B型・背面式 |
重量 | 3 .2Kg | 2.8kg | 3.6kg |
タイヤ | 12cm | 11.8cm | 14cm |
大きさ | W:44.5 × D:76.5 × H:105~115(cm) |
44.5×82.5 ×107H(cm) |
W495×D775 ×H1015mm |
折りたたみサイズ | W44.5 × D31.5 × H95 (cm) |
44.5×35.5 ×107(cm) |
W495×D310 ×H920mm |
座面の高さ | 50cm | 51cm | 50 cm |
対象年齢 | 7ヶ月 ~ 36ヶ月 | 7ヶ月 ~ 36ヶ月 | 7ヶ月 ~ 36ヶ月 |
リクライニング | 118°~135° | 110°〜130° | 118°~135° |
まとめ
我が家ではコンビのスゴカルシリーズの前身のメチャカル ハンディエッグショックを購入しました。
車で運搬することが多かったため、携帯性に優れた軽量モデルに惹かれたためです。
ですが購入して3年が経過して、さすがにガタがきて旋回時に軋むような音を立てるようになりました。
軽量な分、頑丈さに欠けていたのかもしれません。ただ不満はあれどライフスタイルにあった最良のモデルを選択したことに間違いはないと思います。
おそらくどの製品を購入しても、不満点は必ず出るのがベビーカーの特徴なのではないでしょうか。
一番重要なのはライフスタイルにあったベビーカーを選択することです。
あなたは移動時に自動車、電車、それとも徒歩が多いですか?
2人目をお考えですか?
あなたのライフスタイルをよく考えて下さい。
そしてライフスタイルに合ったベビーカーを選択することが最も満足する買い物になるのではないでしょうか。